コロナ禍の子どもとメディア
今年は、突然のコロナ蔓延によって子どもたちが一番の被害を受けた年でした。
多くの子どもたちが、休校中の自宅待機期間中、テレビやゲーム、スマホ・タブレット等でのYouTube視聴に没頭しました。電子メディアのなかった時代では、本を読む、戸外遊び、室内でのカードゲームやボードゲーム、プラモデル作りなどリアルな活動に自然と導かれていたでしょうが、今の時代は違います。手軽に世界とつながるオンラインゲーム、他者と交信できるSNSの環境は、なすすべを知らない子どもたちにとっては絶好の「暇つぶし」のアイテムになったのです。
長時間の電子メディア接触は、子どもの体と心に大きな悪影響を与えることが分かっています。子ども達にリアルな楽しい世界を伝えていくことが私たち大人の使命です。ネットは、そのヒントになる情報を集める場として利用しましょう。
「子どもの育ち」を阻むことのない環境作りに大人が本気で心を配っていきたいものです。
執筆:子どもとメディアみやざき 代表
医療法人よしき会 どんぐりこども診療所 院長 糸数智美 氏
- コラム|2020.12.31