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新型コロナ感染症から子どもを守るために

昨年末に中国・武漢で発生した新型コロナウイルス感染症は、今年に入り世界中で猛威を振るい、12月1日現在、事実上の第3波の襲来が始まっています。「新しい生活様式」が常識となりつつある今、子どもの育ちや生活に不安を感じられている親御さんも多いのではないでしょうか。

子どもの感染者は少なく、重症化しにくいということが分かってきました。新型コロナウイルスが発生した当初、政府が「休校要請」し子どもたちは自宅待機を余儀なくされましたが、子どもの感染の約8割が家庭であることが分かってきました。すなわち、新型コロナウイルスは、『社会の中の流行が家庭内に持ち込まれ子どもに感染する』という構図になっていて、実際、お父さん・お母さんからうつることが多いのです。

子どもたちを新型コロナウイルスから守るためには、「新しい生活様式」を守り、お父さん・お母さんが家庭に新型コロナウイルスを持ち込まないことが重要です。

子どもたちにとって新型コロナウイルスの影響は、直接的な感染よりも間接的な心身の健康被害の方が大きな問題です。その中で、予防接種や乳幼児健診を控えたことの影響が懸念されています。

特に、生後2ヶ月から予防接種を受け始めることは、お母さんからもらった免疫が減っていくときに、赤ちゃんがかかりやすい感染症(百日咳、細菌性髄膜炎など)から赤ちゃんを守るためとても大切です。

乳幼児健診は、子どもの健康状態を定期的に確認し、相談する大切な機会です。適切な時期にきちんと乳幼児健診を受け、育児でわからないことがあれば遠慮せずかかりつけ医に相談しましょう。

執筆:医療法人社団 佐藤小児科

院長 佐藤潤一郎 氏
  • コラム|2020.12.03