子どもの「笑顔」を大切に
親と子が笑顔で楽しい時間を過ごす親子のひろば「ぴよっこ・ぴょんぴょん」を主宰しています。「手とてを合わせ目とめを合わせ心とこころをあわせましょう」と呼びかけ、親子でたくさん触れあい、子どもが喜ぶ遊びを実践しています。親と子が笑顔のやり取りをしながら「あそび」を通して触れ合うことで愛着の土台が築かれ身体も心も成長していきます。
この乳幼児期の豊かな関わりが子どもの心を育て 生きる力の礎になります。成長の節目を乗りこえる力や思春期に花開く子育てはこの乳幼児期の愛情に満ちた関わりだということをたくさんの親子から教えられました。
子どもが大好きな遊びに「いないいないばあ」や「こちょこちょ遊び」があります。えほんも大好きな声で読んでもらうことで安心感や喜びがあります。ぎゅっと抱きしめられる安心感はいくつになっても嬉しいものです。
我が子の胸に両手を置きハートを描きながらしっかり目を見て「生まれてきてくれてありがとう」と繰り返し声をかけてみましょう。手を握り 目を見ながら ぶらぶらっと軽く上下に動かすと喜ぶ様子が見られます。名前を呼んだり にこにこしながら繰り返してみてください。だんだん笑顔や笑い声に変わっていきます。赤ちゃんが笑うと自分も嬉しくなります。この豊かな心の交流はメディアでは期待できません。肌のぬくもりや声のトーン、リズム、息づかい、瞳の輝きは 大切な人からの関わりの中で感じられるものです。
今、コロナ禍で子どもと過ごす時間が多くあります。目と手と声を使ってたくさん触れあってください。目の前にいる子どもの気持ちに寄り添いながら「えがお」の力を信じて小さい命と豊かな時間を過ごしてほしいと思います。皆さんを応援しています。
執筆:保育士 工藤純代 氏
- コラム|2021.01.21