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未来みやざき子育て県民運動 子育て応援フェス!

賢く選んで、楽しく食べよう!

 皆さんは食品を選ぶとき、表示されている「原材料名」欄を見たことがありますか?ここには実に様々な情報が隠されています。

 まず皆さんに知って頂きたいのは「原材料名」は、その食品に何が一番多く含まれているのか、多い順番に表示されているということです。

 それでは名称に「はっ酵乳」と書かれているヨーグルトで見てみましょう。

 例 1例 2例 3
名  称はっ酵乳はっ酵乳はっ酵乳
原材料名生乳
乳製品
乳製品
果糖ブドウ糖液糖
ガラクトオリゴ糖
寒天
香料
乳化剤
甘味料
砂糖
脱脂粉乳
粉末水飴
乳清たんぱく
ゼラチン
寒天
香料
例1)は、プレーンヨーグルトの原材料名です。生乳と乳製品だけの実にシンプルな表示です。生乳が一番に書かれているので、牛乳を主原料にして作られていることが分かります
例2)は、一般的なカップヨーグルトの原材料名です。乳製品が一番に書かれているので、これは脱脂粉乳や生クリームなどを主原料にしたヨーグルトだということが分かります。例1のプレーンヨーグルトに比べて材料名が増えていることが分かりますね。
例3)は、砂糖が一番に書かれています。一番たくさん入っているのは砂糖ですよという意味です。

 カルシウム補給源としても、牛乳に次いでヨーグルトは食べてほしい食品のひとつです。何をその食材から摂取したいのかを考えて選択してほしいと思います。

 食品添加物とは、調理・加工・流通の段階で、栄養素の一部が失われたり、退色するような時、これを補う目的で使用されるものです。また、保存性を増す事により、食中毒の危険性が低下し、製品のコストも下がるというメリットもあります。

 食品添加物を完全に排除すると、食品の栄養性・嗜好性・経済性のいずれかを犠牲にしてしまうので、必ずしも悪いとはいえません。しかし、指定添加物の安全性は、現段階では十分に確保されているとはいえ、好んで多くの化学物質を摂る必要はないと思います。特に子どものおやつなどについては、同じようなお菓子の原材料名を見て、判断してほしいと思います。でも、分かっていても、なかなかゆっくり確認する時間がないという方には、同じような食材・食品・加工品なら、簡単に判断できる方法があります。それは、原材料名を見て、一番シンプルに表示してあるものを選ぶということです。逆に言えば、色々いっぱい書いてあるほど食品添加物が多く含まれている可能性が高いということです。(これはあくまでひとつの判断基準の提案であって、すべての食材・食品・加工品に当てはまるものではありません)

 食品を選ぶとき、原材料名欄に、何が一番最初に書かれているかの確認と、簡単に判断する基準として、書いてある内容がシンプルかどうかで判断してほしいと思います。

執筆:特定非営利活動法人 食生活応援団ベジフルバスケット 理事長 矢野智香子

  • コラム|2021.03.10